Canon EOS M with EF-M22mm F2.0 STM f5.6 SS1/100
春には桜が咲き、花見で賑わうスポットでもあります。
そんなお台場には連合艦隊大演習の多重衝突事故による殉職者の慰霊塔が建立されています。
昭和2年8月24日に美保関沖で行われた大日本帝国海軍の夜間演習中に艦艇の多重衝突事故が起こり、
この事故により駆逐艦「葦(あし)」と「蕨(わらび)」の乗組員合わせて120名が亡くなりました。
複数艦艇にて無灯火での実戦さながらの訓練。
その内容や激しさから「海の八甲田」とも呼ばれたとか。
この事件は後に「美保関事件」と称され、事件の全容が明らかにされるまで50年もの間、極秘とされ、
この事件を語ることは暗にタブーとされていたようです。
この慰霊塔が建立されたのは昭和3年。
当時この塔は「忠魂碑」と呼ばれていましたが、昭和32年、現在の慰霊塔に改称されたとのこと。
ゴシック式で山陰地方でも最古級のコンクリート建築です。
Canon EOS M with EF-M22mm F2.0 STM f5.6 SS1/100
事件に関係する軽巡洋艦「神通」、「那珂」など、近年ではゲームなどの影響で
この地を訪れたり、この事件のことを目にする人も多くなったと思います。
眺めの良い美保関灯台(地蔵崎)に訪れ、初めてこの事件を知った人も多いでしょう。
今でも美保関灯台から眺める景色のどこかに、駆逐艦「蕨」が沈んだままになっているのだとか・・・。