Canon EOS 5D Mark II with EF100mm F2.8L Macro IS USM f8.0 SS1/100 ISO1000 + SPEEDLITE 580EX II
ひょっとしたら、この写真を見て懐かしく感じる方もいらっしゃるかもしれません。
今回は日本が誇る伝統の簡易折りたたみ式刃物「肥後守(ひごのかみ)」をご紹介します。
戦前から今日まで変わらぬ品質を保って作られているメジャーなナイフですが、
子供の頃にこれを使って鉛筆を削ったり、竹細工をして遊んだりした人も多いと思います。
自分はこれを所持していた世代ではなく、我々が子供の頃は鉛筆を削るのは、
「ボンナイフ」と呼ばれるものと、切り出しナイフが主流でした。
フランスにはフランスの肥後守とも呼ばれる「OPINEL(オピネル)」という定番ナイフがありますが、
国内でも肥後守と人気を二分するくらい、どちらもとても有名なナイフですね。
写真の上のクローム鞘の方は「観龍肥後守 別打」という物で、町の金物屋さんのデッドストック品。
希少価値のほうは定かではありませんが、残り2つという在庫からひとつだけ譲っていただきました。
刃の方は、しっかりと研いでみないとわかりませんが、おそらくは全鋼だと思われます。
サイズは「中」です。
上の写真の下側、真鍮の鞘のほうは一番メジャーな肥後守で、刃は青紙割込です。
サイズは「大」で、一番ポピュラーではないでしょうか。
Canon EOS 5D Mark II with EF100mm F2.8L Macro IS USM f8.0 SS1/100 ISO1000 + SPEEDLITE 580EX II
刃にも「青紙割込」の刻印が入っています。
さて、この肥後守ですが、買って帰ったままでは切れ味はあまり良くはありません。
自分で研いだり、カシメの調整をしたりと、自分なりに少しだけ手を加える必要があります。
最近の折りたたみナイフと違い、刃のロック機構はありませんので、刃の根本にある
「チキリ」という部位を親指で抑えながら使用しなければなりません。
最近のナイフは刃がステンレスで出来た物がありますが、肥後守は手入れをしないと錆びてしまいます。
これが面倒くさいという方にはあまりオススメできませんが、「和」を感じる美しい作りです。
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どんな用途に使っているのか?
ほとんどカッターナイフの代わりといった用途で、鉛筆を削ったり、封筒を開いたりですかね。
このナイフを研いだり、鉛筆を削るという行為は、実は精神統一であったり、気分転換にもなりますよ。
切れ味鋭く研がれたナイフで鉛筆を削ってみてください。オススメです。
※この肥後守に限りませんが、正当な理由もなく刃物を持ち歩くことは
銃刀法に違反する恐れがあります。
また、その性質上、取り扱いを間違えると、ご自身、或いは他人を傷つけてしまいます。
所持と使用には充分にご注意ください。