M's Photography 松下直樹のブログ

山陰の写真家 松下直樹のオフィシャルブログです

初めての万年筆 LAMY safari

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Canon EOS 5D Mark II with EF100mm F2.8L Macro IS USM f5.6 SS1/125 ISO1600

 

PCやスマートフォンが普及してからというもの、文字を書くということがめっきり少なくなりました。

日頃は、せいぜい領収書や書類にサインをする程度でしょうか。

今は見積もりや請求書などはWordやExcelを使うのが当たり前の時代です。

何かの講習会などに参加してノートを取るようなことでもないと、

或いは最近流行りの「ほぼ日手帳」のような日記でもつけることがない限り、

文字を書くという行為自体が減ってしまい、綺麗な字を書くことも難しくなりました。

 

例えば訪問先で何かの書類や契約書にサインをするとしても、

もし相手方から筆記具を用意されたら、それを使ってサインすることになりますが、

慣れていないペンを差し出されても自分の名前すら綺麗に書けないこともあります。

そんなことから、「もっと字を書く習慣をつけるべきだなぁ」と。

「それならば、筆記具にも拘るべきではないだろうか?」

折角なら、「持ってて嬉しい、使って楽しい」筆記具が長続きするに違いありませんよね?

そこで何か楽しく使える筆記具はないだろうか?と、色々と調べていった結果、

「万年筆を買ってみたらどうだろう?」と思いつき、初めての万年筆購入を決意しました。

 

万年筆といえば高級なイメージがあり、ちょっと敷居が高いかな?と思いましたが、

元々凝り性で何にでもカタチから入る自分が(笑)、上を見たらキリがない世界に

どっぷりとハマらないように、今回は価格を定価で5,000円までと決めて探してみることに。

基本的には何にでも国産品をこよなく愛する自分ですが、食わず嫌いでは勿体無いかも?ということで、

気持ちをフラットに、海外製品も視野に入れて調べてみました。

 

選ぶポイントとしては、デザイン、コンバーターが使えること、書き味、持ちやすさです。

書き味や持ちやすさは店頭で試し書きをしてみないとわかりません。

というわけで、可能であれば選ぶ際は試し書きをしてみることをオススメしておきます。

 

結果、購入したものはタイトルにもありますがLAMY社(ラミー)のsafari(サファリ)という品物で、

ドイツ製ですが、日本でも愛用者が多く大変人気のある万年筆です。

文具店で試し書きをして他の製品と比較をしましたが、最後まで候補として残ったのは、

国産メーカーで老舗のPILOT社COCOONコクーン)というモデルでした。

購入の決め手となったのは、いかにもというデザインではないところ。

高価な1本を生涯使い倒すという考えもありますが、自分のような初心者では

どれを買っていいものやら・・・ということになりますので、

普段使いにガンガン使えそうなモデルということで、safariを選択しました。

 

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Canon EOS 5D Mark II with TS-E90mm F2.8 f2.8 SS1/125 ISO1600

 

このモデルはカラーバリエーションが豊富で、コレクターも多いようですね。

その中で選んだのは、ご覧のように樹脂ボディーでスケルトン。(他のカラーも樹脂ですが)

これがなんともお洒落で、思わず惚れてしまったポイントでもあります(笑)。

文字の太さを決めるニブ(ペン先)は、とりあえずFにしてみました。

万年筆の醍醐味は、Mクラスの太字ニブでヌルヌルと書くことでしょうが、

これまでボールペンで書くことが多かった自分としては、

極端な筆圧の差があっては難しいかも?ということで細身のFにしました。

とはいえ、実は海外製の万年筆は漢字を書くわけではないので、細ニブでもちょっと太めらしいです。

逆に国産の万年筆は漢字を書くことを前提としているため、同じFでも海外のEFに匹敵する細さ。

漢字は細かいですから、細いニブじゃないと字が潰れてしまうんですね。

 

このsafariは、インクはカートリッジとコンバーターの両方を使うことが可能です。

購入時には青色のインクカートリッジが1本付属していましたが、

好きな色を試してみたいという思いから、別売のコンバーターを同時購入しました。

safariには専用のLZ24というコンバーターが売っていますが、せっかくのスケルトンモデル、

実はLZ24は上部に赤いパーツが使ってあるため、ちょっとこの色が気になるところ。

というわけで調べてみたところ、safari用ではありませんが、同じLAMY社製品で

他の製品用にLZ26というものがあり、safariにも使えるようなのでLZ26を購入。

コンバーターには、インク瓶からインクを吸い上げるという作業がありますが、

これを面倒くさいと感じてはいけません(笑)。これは楽しみましょう。

カートリッジは便利ですが、コストパフォーマンスとしてはコンバーターが上ですね。

何より、洗浄は面倒ですが、他社製品を含めて自分の好きなインクを色々と使えるのが嬉しい。

とりあえずのインクは耐水性などを考え、PILOTのブルーブラックを購入しました。

万年筆ならではの定番の色ですね。

 

まあ、そうなると普段使いのノートの紙質にも拘りが生まれてくるでしょう。

万年筆選びで書き味を選ぶポイントとしていた以上、それを左右するのは紙質でもありますからね。

今回、普段の走り書き用のノートとして購入したのはツバメノートのB5罫線です。

持ち歩き用には、まだ購入していませんが、ノーブルノートの5mm方眼を使ってみようと思っています。

 

余談ですが、小学生の頃は漫画やイラストを描くのが好きで、様々な「つけペン」を使っていました。

というわけで、ある程度はペン先の扱い方にも共通する部分はあるかと思います。

その都度ペン先をインク瓶に漬けなくてもいいぶん、万年筆は楽ちんですね(笑)。

 

さてさて、「どっぷりとハマらないように」と前述しましたが、既に数本追加したくなっています(汗)。

更にはペンケースなんかにも拘りが生まれ、シャーペンやボールペンも良い物が使いたくなるなど・・・。

人が筆記具や文房具にハマる理由がわかるような気がします。